第6回 医学生・研修医のための脳神経内科ウェブセミナー「脳神経内科を知ろう」を2025年9月21日に開催しました!
第6回 医学生・研修医のための脳神経内科ウェブセミナーを9月21日に開催しました。テーマは、「脳神経内科を知ろう」とし、オーガナイザーは、弘前大学の村上が担当させていただきました。今回は、256名の皆様にお申込みをいただきました。休日にもかかわらず多くの皆様にご視聴いただき感謝しています。
最初のご講演は、東京ベイ・浦安市川医療センターの杉田陽一郎先生に、「橈骨神経麻痺から学ぶ上肢MMT」と題し、ご講演いただきました。日常臨床でよく出会う、橈骨神経麻痺の症候からひもとく筋力の評価、解剖学的背景などについて大変わかりやすくご講演いただきました。
次に、国際医療福祉大学の村井弘之先生に、「重症筋無力症 治療最前線」と題し、最近の重症筋無力症の劇的な治療の進歩や、その治療戦略についてご講演いただきました。ひと昔まえでは考えられないような、治療の進歩について理解できたのではないかと思います。
続いて、藤田医科大学医学部脳神経内科の渡辺宏久先生に、「パーキンソン症候群の診察のポイント」と題し、パーキンソン病の症候やその類縁疾患、鑑別に必要な検査などについて、動画を交え、わかりやすく解説していただきました。
最後に、徳島大学の和泉唯信先生に、「紆余曲折を経て新規ALS治療薬が承認されました」と題してご講演いただきました。新規薬剤開発のご苦労とその歴史、また難病患者さんへの熱い思いを語っていただきました。
各演者の先生がたには、「なぜ脳神経内科医を志したのか」という質問に答えていただきました。それぞれの先生の原点や思いに触れることができ、「人に歴史あり」という言葉を実感する、たいへん興味深いひとときとなりました。
「脳神経内科を知ろう!」をテーマにした今回のセミナー、いかがでしたでしょうか。神経解剖を基本とした神経診察から病巣を推測するその考え方、多彩な疾患を扱う脳神経内科の魅力や、治療の進歩についてご理解いただけたでしょうか。当日聞き逃した方は、オンデマンド配信もありますので是非ご視聴ください。
文責:村上千恵子