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Lofty ambition~北の大地の脳神経内科

北海道大学神経内科


北海道大学 神経内科集合写真

北海道大学神経内科は、わが国で唯一の脳神経外科から独立した神経内科で、1987年に開設されました。現在は第3代教授の矢部一郎先生のもと、日々臨床や研究に励んでいます。

若手の先生にはまず、北海道大学病院や北海道内主要都市の関連病院で後期研修を行ってもらいます。

大学病院では他院で診断が困難だった症例や希少疾患の症例も多く、上級医との相談や教授回診での相談を行いつつ、みんなで協力しながら診療をすすめます。1症例にかけることができる時間が多く、神経診察から病態の局在を推察したり、文献検索を行ったりするトレーニングをじっくり積むことができます。また、稀な症例を経験した場合には、丹念な指導のもと、学会発表や論文発表も積極的に勧奨しています。

一方、関連病院での研修では、脳血管障害を含むありふれた疾患から希少疾患までを幅広く経験するため、神経内科疾患全般を診療するスキルや自信を身に付けることができます。また、広大な北海道では脳神経内科医へのアクセスが困難な地域もあり、診断がつかないまま困っている患者さんがたくさんいます。その様な方々を丁寧に診療し、適切な医療を提供することで、患者さん・ご家族に大変喜んでいただくことができます。そのような声を聞くことは医師としてのやりがいにもつながります。

脳神経内科の診療においては、必ず診断や治療に難渋する場面を経験しますので、大学病院および関連病院では上級医に相談しやすい環境づくりをするように心掛けています。

後期研修で臨床経験を積んだあとは、希望者は大学院での研究を行います。それまでに培った豊富な臨床経験の中から自身にあったテーマを見つけ、臨床研究・基礎研究を行います。大学院では北大や関連病院での研究、留学などを通して学術的な考え方を身に付けます。国内・国際学会にも多数参加しており、世界に先駆けた発信も行っています。

北海道大学神経内科では、国内留学をして研究をする、大学院に入らずに神経内科として働き続けて臨床能力を磨く、妊娠・出産・子育てをしながら働くなど、一人一人に合ったキャリアを築けるよう相談もしています。

北海道というフィールドを満喫しながら、北海道大学の魂の言葉でもある“高邁な大志~Lofty ambition”を心に秘めつつ、ライフワークバランスや多様性を重視した環境で楽しく研鑽をつむことができます。

皆さんもぜひ北海道大学神経内科で研鑽してみませんか。お待ちしております。