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群馬の豊かな環境で伸び伸びと脳神経内科専門医を目指しましょう

群馬大学脳神経内科

 群馬大学脳神経内科教室は、1973年4月に発足して以来、50年の歴史があります。現在の池田佳生教授は2013年に着任し、10年目を迎えました。本教室の最大の使命として、地域医療を支え、国内外で活躍する優秀な脳神経内科医・脳神経研究者の育成を掲げて活動して参りました。池田教授就任以降の実績として、これまでに計30名の若い仲間が群馬大学脳神経内科に加わりました。日本神経学会が認定する神経内科専門医も17名が取得しました。これにより、県内の各地域の脳神経内科診療を支える関連病院における専門医が充実し、さらに質の高い医療を提供しています。
 群馬大学脳神経内科では、かねてより研修医・専攻医-指導医-上級医(教官)から構成されるチーム医療を実践しており、教授は毎週のカンファレンスで全ての患者さんについての病歴・神経診察所見・検査所見・治療方針をチェックし、きめ細やかな指導を行っています。当院は群馬県唯一の大学病院であり、各種の脳神経内科疾患が幅広く紹介されてくるため、専門医を目指す皆様には最適の研修環境を提供しています。全ての脳神経内科疾患を万遍なく経験することができます。電気生理学的検査、筋生検、神経生検ともに専門研修一年目に経験が可能であり、筋生検・神経生検の標本作成から病理所見の判読まで一連の過程を教室内で行っています。また神経救急疾患も多く来院し、脳神経外科と連携してSCUの運営にも携わっています。
 教室の研究活動について、脊髄小脳変性症の治療開発へ向けた臨床研究や病態解明研究、認知症の予防に関する臨床研究や基礎研究などに関する研究論文を発表しています。また、専攻医においても、英語での症例報告論文の作成を推奨しており、論文作成法についても基礎から学ぶ姿勢を涵養しています。当科の多くの医師が基礎的・臨床的研究活動に携わっており、池田教授就任以降、9名が学位(博士)を取得しました。今後も研究成果を世界へ向けて発信していきたいと思います。
 脳神経内科疾患には、日常生活を営む上で大きな障害をもたらすものが多いため、患者さんに喜ばれる新たな治療開発を目指し、さらなる脳神経内科診療の発展のため、全教室員が力を合わせて前進しています。脳神経内科や脳神経科学に興味のある医学生や若手医師の皆さんと一緒に脳神経内科疾患の克服へ向けてチャレンジをしていきたいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい。